中華人民共和国を旅行する上で非常に面倒なのがインターネット規制
Google・YouTube・Gmail・Facebook・Twitter・LINE・・・etc
日本国内・・・引いては海外でメジャーなウェブサービス・SNSがそのままでは繋がらないでやんの
なんでそんなことしてるのかよくわからないけど、言論統制したいんじゃねーの?
これを回避するためにはVPNという機能を使用して通信回線のセキュリティを強化し、中国側にどこと通信してるかわからないようにする必要がある
中国側としてもこのことは当然把握しているため、VPN回線も繋がらないように対策をしている
ただし、VPN回線は企業でもセキュリティ上必要なものなので、全てのVPN規制をしている訳ではなく、わざわざ市民向けに提供されているものを探し出して規制していってるっぽい
この規制はどうしてもセキュリティ上だれでも使えて甘い、無料のサービスのものはすぐに対応されてしまうっぽい
有料のものも必ずしも安全というわけでなく、時折、規制に合うこともあるようだ
・・・といった前置きは恐らく、ここのページにたどり着いて人は既にご承知のことでしょうが・・・・
というわけで、中国滞在中に中華人民共和国の金盾を回避するため試したアプリやサービス、使えるもの、使えなかったものについて書いてみる
通信地域・回線による繋がる・繋がらない現象
その前にもう一つ説明しておくことがある
中国当局のVPN規制だが、これは通信する地域によって同じサービスでも使えたり使えなかったするらしい
この地域とは省や市などの括りでなく、同じ街中でも場所によって違うらしい(ルーター側の設定が原因っぽい気もするけど・・・)
この現象については私も杭州にて体験している
つまるところ、下記に使えるVPNサービスについて書くが地域によって必ずしも使えるとは限らないし、中国国内のVPN規制が更に強まっている現状もある
私としては、いろいろとVPNソフトウェアを中国国内に行く前にインストールしていって、現地で実際に使えるものを試行錯誤することをおすすめする
なお、これらのサービスは主に2017年2月末に杭州にて試したときの記録である
試したVPNサービス一覧
スマートフォン向けサービス
◎Laternアプリ版(無料)
中国旅行全体を通して非常によく繋がったアプリ
有料サービスらしいのだが、お試し期間後に支払いしなくても通信速度は遅くなるようだが無料で使えている
通信速度が遅いといって200kbpsほど出ているようで、メールやGoogleマップ、軽いウェブブラウジングくらいなら、それほどストレスを感じなかった
なお、200kbpsといえば日本でモバイルデータ通信をしすぎて通信速度規制がかかった状態、昔のISDNくらいの通信速度だろうか
あと何故か、ときおり認証が必要なwifiサービスでも当アプリを通せば使えたりした
△TunelBear アプリ版(無料)
あまり繋がらない、ただし繋がると非常に通信速度は速い印象がある
接続先に日本を選べる
△BETTERNET アプリ版(無料)
まぁまぁ繋がるのだが、繋がっていてもフリーズしてるのかと思うほど回線が非常に重い
△VPN Gate(無料)
VPNを探すとよく名前が出てくる無料の有名VPNサービス
筑波大学が世界のインターネット規制をなくす!という学術実験の元にやってるそうで、おぉ!と思うでしょ?
しかし、実際の所は有名なだけあって中国当局に目をつけられてるようでほとんどのVPNサーバーに繋がらない
繋がったとしてもマイナーな国の通信速度が遅いサーバーで使い心地はイマイチ
結局のところ、インターネット規制がされてない国で、国外からは見れないウェブを見るとき使うべきサービスな気がする
スマートフォンでこのサービスを使うときはovpnという拡張子をダウンロードしてOpenVPN Connectというアプリを使って接続することになるのだが、このovpnをダウンロードするのにはVPN Gate List及びVPN Gate Viewerというアプリを使ったのほうが、公式サイトを経由するより便利
△プラネットVPN(有料・一週間お試しプランあり)
中国内でいろいろな無料VPNを試すもどれも不満を感じたため、とりあえず一週間の無料お試しプランがあるVPNサービスを試してみること
最初の数日は通信速度も快適に使えていたのだが、何日かすると接続できなくなった
評判を調べてみたら、同じこと書いている人が居た
なお、プリペイドクレジットカードを使って登録しようとしたが拒否された
この手の無料VPNサービスはクレジットカード情報が必要となるが、複数枚持っている人はカードを変えることで複数アカウントを所持できるかと思われる
X パンダVPN(無料)
「中国 VPN」で検索すると名前が引っかかる有名?な無料VPNサービスなようだが
有名で無料なだけ有って中国政府によく監視されてるのかまったく繋がらず
ウェブサイトももうずっと放置されてるみたいだし・・・と思ったら数年ぶりに更新されてるな
X hotspot shield(無料)
有名なサービスらしいが、私の環境では繋がらず
X hola(無料)
私の環境では繋がらず
パソコン向けサービス
△VPN Gate(無料)
スマホと同じ
インターフェイス的にPC版の方がいろいろなサーバーを試しやすいと感じるので、スマートフォン版よりいくらかはマシだと思う
△TunelBear Chrome版(無料)
スマホ版と同じ
あまり繋がらない、ただし繋がると非常に通信速度は速い印象がある
△BETTERNET Chrome版(無料)
スマホと同じ
まぁまぁ繋がるのだが、繋がっていてもフリーズしてるのかと思うほど回線が非常に重い
△プラネットVPN(有料・一週間お試しプランあり)
スマホ版と同じ
ただし、接続が不安定であるものの、当ブログで試したVPNサービス中、パソコンで使えるものでは一番良かったと思える
一応、有料サービスだしね
×Laternソフトウェア版(無料)
windowsのVPN設定をするタイプじゃなくて、インストールするタイプ
アプリ版から一転して、何故かソフトウェア版はサーバーに繋がらなかった
X パンダVPN(無料)
スマホ版と同じ
まとめ
このような具合にインターネット規制がかなり厳しい、中国恐るべし
先にも書いたように一度、中国国内に入ってしまうとGoogle PlayやVPNサービスへのサイト自体が制限されてしまうので、他のVPNサービスを試すのにも、入国前に何かしら使えるVPNサービスをインストールしていかなくてはならない
そんな中で、スマホ版Laternは今回、僕が試した中で非常に安定していておすすめできる、ただし低速だけどもね
パソコン版に関してはこれだ!と言える決定的なものが見つからなかった
自分では試してないが、よく名前を聞くのはセカイVPNだろうか、二ヶ月間の無料お試し期間がある
セカイVPN いろんな国のIPアドレスが使えるVPNサービス- INTERLINK
最初の入国日と最後の出国日が二ヶ月以上あるから使わなかったが、今更ながら使ってみても良かったかもなぁ
おまけ:FreeWi-Fiが使える店
中国国内のマクドナルドにしろケンタッキフライドチキンにしろ、多くのFreeWi-Fiを提供しているところではSMS認証が必要になる
つまり、SIMが必要になる、ということは旅行者には非常に使いにくい
このインターネット規制の厳しさ、さすが中国である
僕が滞在中、度々見かけて入った?莱士(wallace)という中国のハンバーガーチェーン店でもWIFIサービスを提供していたがSMS認証が必要なかった
下手な外国企業より、国内企業の方が雑なあたりさすが中国と言うべきか
価格もセットが11元からと中国人向けにリーズナブルである、量も少なくサービスも中国人クオリティだけども気軽に利用しやすい
そして、インターネット検索を掛けてみたが企業ホームページが出てこない、怪しい
それでも、北の方ではよく覚えてないが海外線沿いの南の方では地方としても割りとしょっちゅう見かけた
いっそのこと、安いからSIM契約するのも手なのだが、中国内でWIFIが探しているときにこの店を見かけたら入ってみるのも手である
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