台湾を自転車で走行した際のまとめメモ
台湾(中華民国)自転車走行記録・概要
滞在期間:2017年3月21日?4月19日(29日間)
走行ルート:媽祖→基隆→台北→台中→日月潭→高雄→台東→花連→基隆→台北→台中
走行距離:3739km→5672km(1879km)
パンク:1回(計3回)
トラブル:なし
入出国について
台湾は出入国について割りとしっかりしている国で出国チケットがないと入国拒否されることあるそうなので注意
また恐らく、入国拒否された場合、運航会社が責任を持って返す必要があるのか、台湾に行く前に運航会社から出国チケットをチェックされることもあるらしい
台湾?日本を往復している人は注意!航空券は往復必要です | 0から始めるラーメン屋 in 台湾
この話は空路で入国する場合にしか聞かなかったのだけど、最近は海路でも出国チケットを確認されることがあるそうです
ちなみに、僕はダミーチケットを用意してから入国しましたが、何も聞かれませんでした
ビザ
ノービザにて3ヶ月滞在可能
一周するのに全く問題ないし、なんなら二周目・三周目だって出来ちゃうのだ
入国
福州から台湾・媽祖に船で移動
出国
台中から厦門に船で移動
食事事情
中華文化圏だとは思うが、中国本土とはまた違った食文化が広がっていて台湾料理も美味しかった
中国本土では、ほとんど見かけなかった中国食以外もよく見かけた
セブンイレブン、ファミリーマート、寿司、山崎パン、すき家、吉野家、大戸屋、モスバーガ・・・中国から渡ってくるといきなり日本の飲食店がたくさんあてびっくりするわ
海外旅行も3ヶ月めになって、日本食が恋しくなっていたのか久しぶりにジャワカレーを食べれて生き返る気持ちでした
食費は外食しても日本の半分ほどで済むような印象、ビールは日本の第三のビールと同じくらいであまり安くなかったけども
僕が通ってきた中国と比べると倍くらいする印象なので、つまり、中国は日本の四分の一くらいだったのか・・
同じメニューでも食堂によって高い・安いがあるが、高いところは高いなりに量があったり、安いところは値段なりにボリュームがちょびっとしかなったりするので、コスパの良し悪しが測りづらい
走っているとあちこちに飲み物屋(ドリンクスタンド)という店を見かけた
紅茶とかタピオカミルクティーとか、まぁいろんな飲み物を売ってる店なわけだけども、これが氷がぶっ込まれていているのでよく冷えていて、台湾の暑い日の中、走行中の小休憩に飲むのがすごく美味しいだよ!
飲料水が無料で手に入ることもあるので、それを考えるとちょっと贅沢かもしれないけど、最高なので是非とも体験してもらいたい
値段は一番安い紅茶・冬瓜茶はあたりは1L 25NTD/700ml 20NTDくらいで売っている
売っているのなら1Lの方が容量あたりの単価は安い
僕は移し替えるのが面倒で、持ち歩いていた1Lの魔法瓶を購入時に渡してよくそれに直接入れてもらっていた
この容量は氷も込でのカップの値段なのだけども(マクドナルドとかと一緒)、サービスなのか700mlのときでも容量をちゃんと図らずお茶と氷をガシガシ入れてくれてるっぽい場所もあった
1Lのときは、だいぶ魔法瓶ギリギリまで入れて辛うじて1L入るかなといった具合だったので、今思えばちょっと損してた可能性もあるなぁ
大体は勝手に作ってくれるのだが、注文すれば砂糖や氷を入れる量を調整してくれるらしく、親切な所だとわざわざ聞いてくれるのだけど、逆に言葉が話せないので困ってしまった
水回り(トイレ・飲料水等)
飲料水
駅やお寺など公共の場所に置いてあるのを見かけたが探しても置いてないことも多い
ハッキリと何処に行けば置いてある!というのはわからなかったので、あるかどうかは運次第
当然ながら、大きめの施設の方が置いてある確率は高いような気はした
中国と違ってお湯以外にも、冷たい水、温い水が出る機能が着いていることが多いので嬉しい
トイレ
和式も多いが、どちらかというと洋式トイレの多めな
ほとんど和式しかないない中国と比べれば親切
トイレットペーパーはほとんどの場所で付いている、道中にはセブンイレブンなどのコンビニがよくあってトイレが提供されているので問題ないかとは思うが、人気がない町外れの公共トイレにはないので念のため持ち歩いたほうが良い
宿泊事情
非常に快適で一度も宿屋に泊まらなかった
というか、野宿してた所、声を掛けられてシャワーを貸してもらったり食べ物を貰ったり
見つからなかったときも、交番にいって「交番の前でテント張らしてくれないか?」と交渉したのだけど
「ここで寝るのはだめだ。けど、このあたりなら学校がお寺でならテントが張れるかもしれない、どっちがいい?交渉してあげるよ。たぶん、お寺の方が静かでゆっくり眠れるかな」
と泥棒に追い銭、こんな怪しい外国人に寝場所を提供してくれるどころか、選択権をくれた上、相談にまで乗ってくれた!
みんな優しすぎである
他、ルート上にあった温泉街には無料の地元民が多い公共浴場があったりしたので利用していた
自転車事情
ご存知、GIANTがある自転車先進国、サイクリストにとって有名な国
あちこちに自転車屋はあるし、サイクリストもよく多く見かけけた
道路・交通
交通ルール
右側通行
自転車での走りやすさ
あちこちに自転車専用道が設けられてる、自転車用の案内看板が立ってあるし、道幅が狭いところでも車向けに「脚踏車注意」(自転車のこと)の看板があるし、非常に親切、さすがだぜ台湾!
道路に自転車専用レーンが設けられているところもあるが、バイクがレーンまではみ出してきて走行してることが多く、結局、路肩を走ってたような気がするぞ
首都台北がある北側の街は栄えているので、街中はどこも道幅が狭い上、路駐やバイクが多くて走りづらかった印象がある
一方、台南・台東は道路も人柄も何もかもが非常にまったりした雰囲気で走りやすい
インターネット事情
今回、SIMカードは購入せず
有ったほうが便利だろうけど、あちこちにiTaiwanという政府がサービスを提供している物を初めFreeWiFiをよく見かけたのでそれを利用していた
iTaiwanをこれを使うにはビジターセンターに行ってパスポートを提出して登録する必要がある
なんとなく空港か台北のビジターセンターでしか登録できないと勘違いしていたのだが、台湾旅行も後半の宣蘭市のビジターセンターで問題なく登録できた
というか、ビジターセンターにいって「WIFI使わせて!」って言ったら、普通にパスワード教えてくれてたんだけど何だったのあれ
SIMカードは携帯会社が何社かあるが、大手三社の中華電信・台湾大哥大・遠傳電信なら値段も通信範囲も横並びでどれを選んでも変わりないみたい
販売パッケージが計日版と計量版の二種類あり
計日版は○日以内なら使い放題で空港で販売されているのはこちらのみで検索をかけるとよく情報が出てくるのはこちらのタイプ
計量版は30日以内なら容量上限まで使えるタイプで自転車旅行にはこちらのほうが向いている
最初は300元からのセットパッケージを購入しなければならないようで通信容量1.2Gから
通話は要らないので、その分通信容量を挙げたり価格を下げたり選択肢が欲しい所、通信容量だけみれば日本の格安SIMより割高
詳しくは下記サイトにて説明されています
[2016年4月][中華電信]台北市内でプリペイド SIM カード買ってみた! – Curiolife
台湾:預付SIM卡(プリペイドSIM) ? cytn.info
ガソリンについて
自炊しなかったので、一度も買ってないため不明
値段はチェックした気がするので思い出したら書こう
気候
旅行ガイドブックにも書いてあった気がするが北の台北と南と高雄では結構、気温差がある
台北は夜になると少し肌寒さも感じるくらいだったが、高雄あたりは夜は少し寝苦しさも感じるくらいの暑さで、久しぶりにシュラフなしで寝るくらいだった
偶々、僕がいたときそういう天気だったのかもしれないけど、南の方もカラッとした南国らしいものだったように感じるが、地元の人に聞いたら、台湾は北と南で天気が違うとは言っていた
観光・見どころ
あまり観光した覚えがないなぁ・・・
元日本統治領で韓国と違って親日的、当時の遺構が壊さずにそのまま使われたりするので偶然道端で見つけたりすると面白しろかった
日月潭
観光パンフレットなどのCNNに選ばれた世界有数のサイクリングスポット!などと強く案内されていたのでわざわざ800mオーバーまで登って行った見た感想としては、概ね台湾版芦ノ湖だな・・・
山中の湖だし・・・遊覧船あるし・・・ロープウェイがあるし・・・温泉卵はないけど・・・いや、茶葉蚕ならあったかもしれない
もしくは、洞爺湖とか十和田湖とかなんかそんな感じの保養地
違いはウリである整備された自転車専用道があるかどうかなのだけども、芦ノ湖や十和田湖には何度か行ったことがあるので、なんだかなぁ・・・という感じがした
そういや台湾のおっちゃんに「昔、芦ノ湖言ったけどすごく綺麗だったよ!」と言われたなぁ
紅毛港保安堂
日本の軍人を祀ってある台湾のお寺として一部の人に非常に人気があるところ
中華人民共和国や大韓民国と揉めている靖国神社参拝だが、このお寺の氏子さんたちは何度か靖国参拝もしてくださってるようで、日本人として非常に嬉しいことです
中には鳥居や絵馬もあります
神道のものなのですが、中華文化は多神教なのでなんとも大らかですね
こうやってお寺の写真取っていたら、その日、集会だったようで食事まで頂いてしまいました
氏子さんから話を聞いたのだが、防衛大学を含めた日本のあちこちの学生さんや、第2次世界大戦の遺族の方なども来られるそうです
お祭りに使うらしい衣装を見せてもらいました、僕も実際にマスクをかぶらせてもらいました
自転車だと腹が減るだろ!とお菓子やら、タオルやら、お寺のシャツとかまで頂いてしまいました、本当にありがとうございました
冷泉
世界的にも非常に珍しいらしい、冷たい温泉があります
入ったときは天候も悪い夜だったのも有って寒くて、温かい温泉に入りたい!とか思っていたんですが出てしばらくすると、寒かったのが、なんだかどんどんポカポカしてきて、寝る間際は暑苦しいほどになってましたけど、やっぱり温泉の影響だったんでしょうかね
台湾コミケ Petit Fancy
台湾コミケという言葉が使われるときは、台湾最大の同人誌即売会である、FancyFrontierなのだけど、このPetit Fancyは同じイベント主催者が運営する二番目に大きい同人イベントらしい
日本のコミケはまた違った、自由でまったりした雰囲気があって楽しかったです
これは別途記事にしてまとめたいなぁ
日本も同人イベントはコミケとそれ以外なところがあるので、一番大きいというFancyFrontierにも、いつか参加してみたい
追記:2017年7月28日
書いてみました
台湾本島の東西南北端に行く
最初は特に考えもなく、適当に一周するだけの予定だったのだけど、色々とご縁があって、台湾本島に行く前に泊めていただき、時間が出来たのでルートを考えているときに思いついたのがこれ
「そういや台湾本島の東西南北端ってどこなんだろ?どうせなら周ってみようか・・・」
どうも、調べるとそれぞれの最端に目印となる灯台が立ってるらしいです
最北端・富貴角燈塔
台北、基隆の近く、現役の灯台、保安上の理由か中には入れませんでした
遠景、灯台左の岩礁が本当の最北端でしょうか?
最西端・國聖燈塔
調べても、さして情報がないし、台湾人からもあそこは何もないよと言われました
たしかに、このあたり一体は塩田が広がっていて人家もあまりなく、観光地らしさと言うものがまったくありません
吹きっ晒しになっていて風が強く自転車で進むのが結構大変でした
しかし、灯台の周りは僕と同じく最西端を目指して来たっぽい人らで賑わってました
灯台の辺りは砂浜(砂丘?)が見渡す限り続いていて、とても景観が良かったです
集団で写真撮影してる人らもいました
さすがに自転車で乗り入れられないので近くに置いて徒歩にて来ました
最南端・鵝鑾鼻燈塔と台湾最南点碑
最西端とは一転して、最南端はとても有名な場所らしく、実際に東西南北端で1番観光地らしい場所でした
鵝鑾鼻燈塔は鵝鑾鼻公園の中に建っていまして、公園に入るためには60台湾ドルのチケットが必要です
・・・が、この公園、営業時間後も門が開けっ放しになっていまして自由に出入りできます
広い公園ですし、中に残ってる客を待ったり、探して外に出したりするのが大変なでしょうきっと、緩いですね?
実際に暗くなってからライトを持参してきた集団を何組も見ました
というわけで、灯台を見るだけならチケットを買う必要はありません
そして、この灯台が台湾最南端と書いてるところも結構あったんですが、地図をよく見ると近くに台湾最南点碑というのがありまして、ここだけ灯台が目印でなく、こっちが本当の最南端なようです
そんな場所に真っ暗闇になってから行く僕
月明かりって意外と明るいんですよ?
なんか、変なオブジェがありました
ここが台湾の最南端だよ!と書いてあるっぽい
とりあえず、海があるっぽい
最東端・三貂角燈塔
最東端の灯台は高台の上にあります
これまた自転車を下に置いて、歩いて登りました
ここは中にまで入って近くで見れるようなのですが、9時からのところ朝早くに付きすぎてまだ開いてませんでした
で、この近くに極東景観台というずばりそのものな案内看板が建ってました
道に沿って進むと・・・
景観台が
下には村があり、実に見晴らしが良いです
床には北緯25度30分37秒・東緯121度59分15秒と書かれてます
あの岩礁のあたりが最東端でしょうか
この手は・・・Facebookのイイね?
お国柄・人柄など印象に残ったこと
みんなみんな非常に親切、本当にありがとうございました
世の中にこんな親切な人たちがいるんだなんて衝撃的なほど
今までの自分の生き方ってなんだったんだろうと考えさせられるくらい
言葉・言語
言葉は北京語、文字は繁体字
簡体字も繁体字もどっちも北京語でしょと思ってたんだけど、台湾人に聞いたら、簡体字は読めないんだとさ
国語である北京語以外でも、英語や日本語とか二ヶ国語を喋れる人が結構居た印象がある
とりあえず、離島である媽祖でも日本語が話せる人が4人もいたし、基隆行きの船でも一人会った
英語も媽祖行きの船で船乗りの兄ちゃんがペラペラで何してるのか俺に聞いてきたし、マクドナルドの姉ちゃんも俺が下手な英語で注文してたら英語を話してきたし、挙句は田舎の食堂のおばちゃんまで俺が外国人だとわかると英語で話しかけてきやがった!
治安
日本とそう変わらないほど良いように感じる、安心して眠れた、野宿が捗った一因
ただ、やんちゃそうな兄ちゃんが警察と揉めてるのは一度見かけた
バイクにのって逃げ出そうとしたりしてたけど、なんだったんだろあれ
宗教
よくお寺が見かけたが、あれが道教って奴のなの?
諸葛亮孔明の祀っているお寺がテンションが上がったわ
あとは教会もよく見かけた気がする
中国でも福州あたりでは多かった気がしたし、このあたりは昔から西洋人もよく来てたと聞いたような・・・その影響かしら
覚えた言葉
謝謝だけで乗り切ったわ
オタク文化
日本でも年々、有名になって来ていて、上で観光名所の項目にも書くほどの台湾オタク文化
先に書いたとおり台湾オタクイベントの一つであるPetit Fancyに参加してきました
それについて詳しくはPetit Fancyについての記事でまとめようと思うのでそれ以外の部分に書いてみます
コンビニではどこでも漫画やラノベの類が売られてました
写真には取れませんでしたけど、痛ラッピング電車らしきものも一度走ってるのを見ました・・・さすが台湾だぜ
向こうのICカード、iPassの利用促進ポスターなんですが見ての通りオタク色満載の美少女絵です
アニソン垂れ流して走ってる自転車乗りも一度見かけましたね?
ガンプラなんですが、バンダイ製じゃない中国産のパチモノのです
パッケージの印刷が安っぽいです
台湾のコンビニチェーンOKMartのレジに表示されていた画像
妃一三学園と中国語で書かれていてますが、漢字で意味が掴めますね
きっと13人のお姫様やらお嬢様やらとなんやかんやして恋愛するゲームなんでしょうきっと
なんとも日本の美少女物的なネーミングセンスを感じます
ガチャガチャやUFOキャッチャー専門店も何度か見かけました
ただ、韓国ほどはなかった印象
SUMMER LESSONって書いてますね
なんかイリュージョンっぽい
日本製ゲーム感バリバリのセガのゲームの看板
魔女興百騎兵2
ここではペルソナ5のPVも日本語のまま字幕付きでながされていた
日本と感覚とは違ってなんとなくだけど、オタク物もディズニーも同じキャラクター者と一緒くたに使われていることもあったような気はする
虚淵玄先生が脚本をすることで話題になった、人形劇テレビドラマ?、サンダーボルトファンタジー
これはテレビでも宣伝されてるのを見ました
デカデカと日本の見慣れた声優の名前が出てましたが、日本語でやるんですね
こんな漢字で特設スペースが作られてました
お馴染みのポケモン
日本と同じくポケモンGOの注意書きも旅行中にみかけました
こんな具合に有名なだけあっていろいろとあるのですが、それでもやはり日本と比べれは、いろいろと言われてますが僕としては差は大きいのかなと感じました
まとめ
自転車先進国で日本からも近く更に親日的、自転車ツーリングというスタイルで海外旅行するときに、よく名前が出て来る台湾は話に聞くどおりの場所であった
なお、台湾を一周することを環島(ファンタオ)というそうで、僕以外にも環島中!と掲げて周っている人たちをよく見かけた
環島の走行距離の相場としては、内陸寄りを走る小回りは800?、外側を走る大回りは1200?くらいとのこと
そんなわけで日本から社会人でも、休みをちょっと頑張ってやり繰りすれば台湾一周をする時間は確保できるので、台湾が人気があるのはそれも一因かもしれない
僕が今回走った距離は1879km、台湾一周の走行距離の相場からすると多く走ってますね
滞在期間も長かったし、寄り道もしましたが、あれ?ホントにこんなに走ったの?という気もする距離
ちょっと、サイクルコンピューターの調子が良くないので少し胡散臭い
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