中華人民共和国を自転車で走った際の杭州~?までの間の記録
3月14日 再出発
自転車乗りなのに走ってないよね、というセルフツッコミは置いといて3度めの再出発である
しばらくお世話になった保健室
しばらくお世話になった幼稚園
こんな浮浪者みたいな人間を嬉しいことに最後、みんなでお見送りしてくれた!ありがとう?
お見送りに妹さんから手作りのお餅まで貰った!
この時期、ここ福州は数日前から雨季らしいのだけど、天気予報どおりに快晴!
気持ちよく走れます
さて、この日は何故かよく話しかけられた
→一人目
道路脇の補導を走ってると、隣にバイクが並んできて何か話しかけてくる、当然だが中国語はまったくわからない!
相手にするのも面倒だから適当に苦笑いでもしてあしらってたと思うのだが、しまいには自転車の前にバイクを停めて道を塞ぎやがった!
そのまま更に話しかけてくるが、もう一度言うがさっぱりわからないっつーの!
こっちもいつものように「i can not speak chinaese!」とか言い返して言葉が通じてないのはわかってるはずなのだがお構いなしである
だが、しばらくして何か思いついたのかスマートフォンを取り出す
「お!翻訳アプリを使えば良いことに気がついたか!」とか思ったのだが、しばらくいじったあと手渡されたスマートフォンの画面には何故か中国語の手書き入力モードが表示されていた
・・・おい!それかよ!いやいやいや、話せないだけでなく書けもしないからな!ってことで突き返す僕
その後も少し、何か話してきた後、頑張れよ!的な仕草をして去っていった・・・
なお、この間、道を塞いだままで後ろからクラクション鳴らされまくりで煩かった
中国人・・・恐ろしい子!
→二人目
またしばらく話してたら、道端で手を上げてる人が居た
僕のことだとは思わず素通りしようとしたのだが、自転車の前に飛び出してくるそいつ・・・お前もか!
何か話しかけてくるので、中国人じゃないですよ?何行ってるかわかりませんよ?アピール
そしたら、近くに停まってた車に走っていって、持ってきたらUSBライトをくれた
・・・わざわざ車を停めてまで僕に話しかけてきたのか・・・
しかし、荷物になるでもないし、基本、電源はソーラーパネルとモバイルバッテリーでのUSBだのみだから、これって意外と役にたつかもしれない、ありがとうな!
そいつも、頑張れよ!とポーズして去っていった
→3&4人目
福州市に近づくと、近くに自転車乗りが二人寄ってきて話しかけてきた
中国人じゃないとわかると、どうやら何処に行きたいのかと聞いてるっぽい
とりあえず、市の南に抜けたいといったら、先導して道案内してくれた、ありがとうな!
そんなこんなで、瑞安市まで走り抜けいろいろとあった一日が終わっていく・・・
3月15日 はじめてのちゅうごくじんやど
おっはー!
川の麓の公園でおやすみでした
さて、川を渡るには橋も近くにあり通れそうではありますが、道幅がありゆっくり渡れるならともかくどうせ、バイクに後ろから急かされながら死ぬ思いをしつつ渡ることになりそうなので、昨夜、周辺を散策して見つけた渡船に乗ります
料金は2元て書いてましたが、自転車代なのか3元払いました
内部はこんな感じで地元住民の足
船上からの風景
あっという間に対岸に到着
船って好きです、もっと身近な乗り物だったら船で海外に出てたかもしれません
海の近くではあるんですが、両脇を変わった形をした山と、山中にどうやって昇り降りしてるの気になる家が並んでいる風景が続いていて面白い景色だと?と停まって眺めていたら下の川で老婆が立ちションしてた・・・なんというか・・・中国ですなぁ・・・
ブルーベリー味のパイナップルケーキを初めてみたので買ってみる
珍しく観光センターとかあったので入ってみた
パンプレットを貰って見てみると海や山があって、どうもこのあたり保養地っぽく見どころがいろいろと書かれてるけど、走行ルートからも外れるし、まぁおいらには関係ないですね
何か通りがかったお祭り
よく見かける豚運搬車、どなどな?
こっちを見つめてくる目が切ない・・・あと臭う
南京まで通ってきた内陸側と違ってだいぶ栄えている印象である
ほとんど見かけなかった宗教施設や公園が国道沿いでもたびたび見かける
小屋?の中で人が寝てた・・・え?住んでるの?
中国人って廃墟みたいなところに、度々人が住んでいていてビビる
なお、この後、リアキャリアに少量、荷物を積んだ自転車が逆走していった
自転車ツーリストを中国で初めてみたなぁ・・・
そんな訳で、予定より早く福鼎市に到着
遊園地があって、思ってたより大きいところなようで驚いた
地図によるとこの先は峠でしばらく何もないようなので今日はこの街に宿泊
そこで、やってみたかったのが中国人向けの宿に泊まってみること
南京、杭州で泊まったけどもどっちも青年旅舎(ユースホステル)、所謂、外国人も対象にした宿だったし
そんなわけで、どこに宿が分からず街中をぐるぐる走り回った末に着いたのがここ!
宿屋が固まってる界隈で最初、右側の宿に入るつもりだったんだよ
自転車を置いてどこにしようかな?と歩きまわってたら、宿のおばちゃんに話しかけられて「あんた自転車で旅行してんのか!ど?よ70元のところ50元に負けてやるぜ!」とか言ってくるんで、ちょっと思ってたより高かったけどまぁそこでいいかなぁって
で、自転車取って帰ってきて入ったのが左側
そうだよ!間違えたんだよ!けどこれ間違えるだろ!?
だって、色合いも似てる、字体も似てる、写真も同じで左右反転させただけだろ!?
それだけでなく、またおばちゃんが手招きしてたんだよ!
驚くことに、着てる服まで色が一緒だったんだよ!
中国ではありがちなんだけど、同じ建物、同じ構造で量産してるから内装もほぼ一緒!
まぁ、俺もそれでもさすがに最初、入ったときあれ!?なんか違う?と思ったけど、外にでて看板をみても納得したからな!
夕方、飯を食って宿の戻ってきたときは「てめぇ!なんでそっちの宿に泊まってんだよ!」とでも思ったのか、なんか怒鳴ってたし・・・
いや、違うんだよ・・・そっちに泊まるつもりだったんだよ・・・てか紛らわしいんだよ!
それを見て、なんかこっちの宿のさっきのおばばが出てきて、なんか話してんたけど、並んでみればみるほど、服の色も柄もほとんど一緒だし
それだけじゃあなく、その後、部屋でインターネットしようするも繋がらねぇ・・・
フロントに文句を言って少しどうにかしようとはしてくれたものの「あ、これ駄目だわ、諦めて」の雰囲気
おいこら!インターネットがなぁ・・・インターネットが旅行者にとってどれだけ大事なものか分かってんのかよ!?
Freewifiがほとんどない中国にとって、繋がるインターネットはほんとに貴重なんだよ!
しばらく、文句言うもまったく取り合う気がないおばば、結局、諦めて部屋に戻る
ところで、この部屋、一見豪華なのだが、エアコンがあるもののリモコンがない!
ベットもスプリングがない!ただの高台である!
そして、トイレ、洋式であるものの便器がないぞ!
3月16日 ヒルクライム
さて、朝からひと波乱で宿代が70元だった
一応、昨日、勘違いして泊まる前にホントに50元なんだよな!と確認したつもりだったのだが通じてなかったのか70元である
50元じゃないかと訪ねても、いいや70元だと70元!だとおばば
この宿、インターネット使えねぇじゃなねぇかよ!と文句を言ったら今度は、そのまま眠りやがってこっちすら見ない・・・
せめて、今日の天気だけでも教えて貰おうとしたがこっちすら見ない
結局、揉めてた所、他の宿のスタッフ(家族?)が来て、天気だけは教えてもらったが宿に泊まったはずなのになんかどっと疲れた・・・まだ峠に入ってないのに・・・
なんか思い出していたら、また疲れてきたので巻いていこう
中国嫌な事ランキングの上位だった
少し走ったら峠が続く
馬は貴重な!労働力!
まったく、何もない区間かと思っていたが村がいくつかあった
といっても、個人商店はなんとかあったが、食堂もなさそうな、ほんと小さな村ばかりだったけども・・・
こういう移動販売車がまわって走ってるようなところ
路肩に豪快に土砂を投げ捨て中
国道のはずなんだが、交通量はとても少ない区域なため地域住人はフリーダムである
昨日まで走ってた、栄えている沿岸部といったイメージからは乖離しているので、こういったところに生活してる人て、どんな生活してるんだろうなぁ・・・とか思っちゃう
そして、しばらく走ってると、ドッゴーンとかいう音が響いてきた
かと思ったら、道路脇に石が吹っ飛んできた
何かと思って見ると工事現場でダイナマイトを使ったぽい
それだけじゃあなく、道路脇の先にはまだ工事関係者がいて何か叫んでいる
幸いけが人は居なかったようだけども、自由すぎる、ちょっと洒落にならないのでやめて欲しいですわ
なんか道路脇に「阪神リフリジエレーター」と書かれた古めかしいゴミがあった
どういった経緯でここにたどり着いたんだろうか・・・
そうこうしていたら峠でパンクした、雨も降ってくるし嫌になっちゃうわ?
詳細はとらブル道中記参考
なんやかんやで800mくらい登ったんだなぁ・・・
それなのに苦労した割にはほとんど石塊と荒れ地しかだらけなのがなんともはや・・・
しかし、それはそれで日本にはない光景だよなぁとも思うのです
なんとか街に着いた、まぁ60?くらいしか走ってないけど
というか、今まで何もない地帯だったのにいきなり大きな街が出てきて驚くの
3月17日 悪天候
おはよう
天気が悪い
ここまで登ったんだからそろそろ下りだろうとか思ったら、また少し登らされた
あちこちのすぐ道路脇に滝がある、というか道路に浸水してるところもあった
せっかくの下りなのにスリップが怖い
ん?、発泡スチロールだしなぁ?、5点満点中3点かな!
天気も悪いことだし、リベンジして今日は60元の宿にとまってみる
インターネットはちゃんと繋がるし、今日はフロントの兄ちゃんもしっかりしてる印象である
ただ、トイレの便器に便座はなかった・・・え?これが中国のスタンダートなの?
なんかこんなものが備え付けられてました
3月18日
出発
福州まで200km切った
何かここらはサイドカー型の自転車が多かったな
道路脇に飲水思源とか書かれてた
「井戸の水を飲む際には、井戸を掘った人の苦労を思え。」
という意味の故事成句(教訓?)らしい
つまるところ井戸、日本的な感覚で言うと湧水みたいなものかと思ったのだが、覗いてみるとカエルとか虫とかの死骸が浮かんでいて、とても汲んで飲む気にはなれなかった・・・
しかし、水くみ用のバケツのようなものがいくつもあったので、やっぱり中国人的な感覚で言っても美味しい良質な水・・・何でしょうか・・・
看板多すぎですわ?
急に前が降ってきた
近くのバス停に避難
どんどん強くなってきて、なんか、めんどくさくなってここで寝た
ベンチが小さくて寝づらかったわ
夜中、街灯も全くないの中、たまにトラックが走っていってなんか怖かった
3月19日 初マクドナルド
朝になっても天気が悪い
朝ごはん、昨日珍しく食パンが売ってたので買ってみた
一個、1?2元くらいだったと思う
・・・けど・・・なにこれ?ふっくら感というものがまったくないし、パサパサしているというかなんというか、こんな不味いパン味めて食べたかもしれない
これなら、日本のパンが3倍くらいするとは言っても、数十円の差だし、まだましかもしれしないし、なんか日本のパンって頑張ってるんだなという気もした
中国ではパンはパン屋でよく見かけるんだが、なんだか納得
これまた山奥としばらく走って
昼ころには街に着いた
何故かこのとき無性にハンバーガーが食べたくなってマクドナルドをわざわざ探して向かう
中国食に飽きてるんだと思う
なにこれ、なんか狂気を感じるわ
立派なショッピングモール内にあった
久しぶりのダブルチーズハンバーガーは美味しかった
ケチャップが付いているには食文化の違いは感じるけども
注文は言葉で言っても通じず、結局、身振り手振り
地方都市だし、外人が珍しいのかキョトンとされた
25元なりと、中国の食費としてはやや高め
街を出るとまた山間の道になって400mくらい登らされたでござる
おぉ!海・・・なんだけど、空気が悪いなぁ・・・
下山が、喉が乾いてたのでレッドブル・・・のニセモノを買ってみる
ついでに、オレオのニセモノも売っていたので買ってみた
中国食品の裏には政府の製造許可番号が書かれているんだが許可するなよ・・・中国どすなぁ・・・というか、それもニセモノじゃないよなぁ・・・
3月20日 南国突入
おはよう
今日は晴れて暑い、地図を見れば沖縄本島より南に来ているのだし、南国まで走って来たんだなぁと感じさせる朝
目的地である福州港客運站までそう距離もないのでまったりとパンク修理したりしてから出発する
すごく珍しく垣間見える青空がより一層、南国気分を助長させてくれる
いや、というか・・・もしかして中国来て初めての青空じゃないか?
夕方には無事に福州港客運站に到着
時間もあるし、なんとなくターミナル内を散策
どうせ明日の朝は乗船忙しくてそれどころじゃあないだろうしよ?
あちこちにガジュマルが生えている、中国語では榕樹というらしい
峠を超えたあたりから、樹木のの植生もガラッと変わったような気がする
というわけで、明日から台湾に突入である
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