いや、この漫画がロリコン向けであることは間違いない、間違いないんだよ
だってさ、イタリア(西洋・ヨーロッパ)に、不自由な保護欲をそそられる美少女、それをいい大人(保護者)が使役する
ゴツい銃を握ららせて、テロリストとのガンアクションだなんてさ・・・いかにもだろ?
そこは間違いないのだけど、なんだかこの漫画を読み終えた時、それでもあぁ、なんだかとても感動してしまった
序盤はつまんないんだよ
むしろ、僕が読む前にイメージしてた、いかにもな雰囲気漫画でしかなかったのさ
ただ、それが読む進めていくうちに、登場人物ひとりひとりの背景が掘り下げられていって深みが出てくるんだ
そうなったら、僕の負けだった
エンジンが掛かって来るのは6巻くらいからな
個人的に、ペトルーシュカとアレッサンドロのペアが好きで、二人が出てきた辺りから面白くなってくる
ちょうど、この辺りが、各人の背景の掘り下げが一通り落ち着いて、物語の折り返しになっているように思う
ただの雰囲気漫画だったのが、終着点へ辿り着くためのヒントがぼちぼち出てくるようになるのもこの巻以降だ
掘り下げた背景から、各人の課題の、その答えの模索が始まる
そんな皆の姿に、とても感情移入してしまい、応援したくなる
そして得た結末
この物語の終着点、これをハッピーエンドと認めない人もいるだろう
ただ残酷な世界に抗った末の、「それでも」なこの些細なハッピーエンドは、このハードな世界観にマッチしており、ほんの僅かながら彼女たちが勝ち取ったような、何かが報われたような気持ちにさせてくれて、とても良かったと思う
なんだかんだ、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を取った作品だけある
この作品について、悪趣味だとか論理的に問題があるとか、批難する人も多いらしい
その批判はまったくもって正論で、最初に述べたように、まさにオタクがオナニーするのに非常に向いた素材で構成されている漫画作品だ
たた、それでももう一度言うが、この漫画は面白いんだよ
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