この漫画にでてくる大人たちは、カッコイイんだ
後から続く、子どもたちのため、大人たらんと背中で語ってさ
半月と、師匠のページ間にある、背中を見せて立ち去っていく姿と、台詞は大好きだ
半月「・・・お先 諸君らは後でゆっくり来るがいい 目上より遅く 子供より早くな」
師匠「本の外を見なさい そこが一部であり全てだ 世界の」
僕も、いい年になったけど、10年前と今の自分を比べるとどうなったのかなぁ・・・と考える
・・・うん、まるで成長していないな
少なくとも、僕は僕が10年前に漠然と考えていた、10年後の、歳相応に大人になんかなっていない
「僕は大人になったんじゃなく、大きな子供になっただけ」
なんか、どこかで聞いた言葉だったかなと思う
まったくもって、その通りだよなと思う
今の他の大人の人たちは、いったいどれくらい、小さかった頃の
自分の大人像になれているんだろうかね・・・
人は目上の背中を見て成長していくのだよ
世の中の、作品ってのは、主人公はだいたいが少年少女だ
そう若いってことは素晴らしい
少年少女の主観で物語は進んでいく作品は多い
少年少女が世界の滅亡やらなんやらを決める大きな事件の重要人物として
彼らの決断の一つ一つが、大きな影響を持っていたりするよな
そんな物語に置いて、大人ってのは右往左往しての、引き立て役でしかなく、存在感ってものがない
けど、実際の世の中は、大人が回していて、少年少女は守られる立場で
大人は子供は守らにゃいかんと…まぁ紛争地帯とか、そんな極限状態の地域を除けば
そういう、常識でまわってる
そして、惑星のさみだれにおいては、大人たちが背中を見せて、道を示し
子どもたちがそれを、見て成長していく
例えば、前半、雨宮夕日と東雲三日月は、半月から…
月代雪待と星川昴は秋谷稲近から大きな物を受け取っており
彼らの人間的な、大きな成長へと繋がっていた
南雲宗一郎はメンバー最年長として、頼れる大人だった
そして、そんな彼らの背中を見て、メンバー最年少の茜太陽へも受け継がれていっていた
そうやって、尊いものが受け継がれていく、ストーリーや表現というのがとても良く卑怯だなと感じる
そういえば、さり気なくグレンラガンのパロが混ざってたよな
3巻くらいからエンジンかかってくるよね
昔、一巻くらいで投げ出した思い出があるのだけど
ネットで、皆が口を揃えて「これはスゴイぞ!」「この漫画、面白いよ!」「読まないと人生損している」とか言ってるので
もう一度トライして、全巻読了まで持って行った
序盤は、個人的にはやはり、いささか退屈かなと
3巻くらいから、面白くなってくるね
そこからは、もう後半まで、まったなしで一気に楽しんで読むことが出来た
漫画読んでいると、よく引き伸ばし感があったり、なんとなく物語的にダレがあったりと
そんな、印象を覚える漫画も、少なくはないものだけど
物語が進んで、伏線の回収も始まって、なるほどなといろいろ驚かされたり
特に、半月の夢の話が、あんな風に回収されるとは…予想外でした・・・
この漫画において、そんなのはなく読み進めることができたかな
10巻というのは、最近の人気漫画として、巻数は少ないものだけど
巻数の多さは、漫画の質としての正義とイコールではないし
読み終わってみて、ちょうどぴったしというか、いい感じにまとまって終わっていてよいと思う
というわけで、読んで損のない漫画でした
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