著「柴村 仁」「プシュケの涙」読了・感想 スッキリしねぇ…

積み本消化

この間、唐辺葉介のPSYCHEを読んだが特に関係ない

プシュケってどんな意味だよ!って思ってぐぐったら日本語に訳すのは難しいとか出てきたんですが・・・

「プシュケー」という言葉を現代日本語に訳す場合、ひとつの訳語で押し通すことは困難なことが多々ある。同一の文献でも、ある文脈では「いのち」と、ある文脈では「心」あるいは「魂」と訳したほうが適切で、ある文脈ではどちらとも解釈可能、ということもある。古代ギリシア語と現代語では概念の体系自体が異なっているのである

プシュケー – Wikipedia

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読書感想

二部構成である

一部はミステリー仕立て、二部は青春ものか・・・

ジャンルは違うか一部に対して二部が対比になっているな

時系列的には一部のほうが後の話で、物語にエピローグとしては一部になるのだが、なんなんだ・・・あのエピローグは・・・

淡々と、その後についての説明がなされるだけ・・・

この話の山場というと、一部ミステリーの種明かしなのだろうが、じゃあそれで、結果として何があったのか?という、何も起きないのである

なんというか、スッキリしねぇ・・・スッキリしない

結局、「吉野彼方が死んだ」・・・冒頭で語られるその事実を持って、終わってしまった物語、そのエピローグがまるごと一部なのかもしれないな

後の2部にその前日譚(本編?)を持ってくることで、より一層と、そのモヤモヤ~っと、スッキリしない感が強められてる

複雑で難しい何かがあったわけでもなく、悪意もないちょっとしたボタンの掛け違いのために、ふいにやってくる悲劇もある

このスッキリしない巻、これこそが、この物語で作者がやりたかったことなのだろうか

どうでもいいけど、この作者、我が家のお稲荷さま。の人なのか

この本、講談社から装丁を変えて、再販?されてるんだな、おいらも薦められて買った口なのだが、人気があるのだろう

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