メキシコ合衆国自転車旅行のまとめ・走行記録

◎滞在期間:2024年1月22日-2024年7月19日

◎日数:180日間

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入出国と審査について

ビザ

滞在可能期間:180日間 or 90日間

料金:717メキシコペソ

難易度:2

入国方法:陸路(ティフアナ・バハカリフォルニア州 from サンディエゴ・アメリカ合衆国)

アメリカ合衆国側では出国手続きはないのだけど、下手するとメキシコ側でも素通りさせようとするほどザルな入国審査

メキシコ側へ向かう人の待機列があるのだけど、そこにそのまま並んで勝手に行けみたいな感じである

これにはメキシコ入国について、ティフアナ滞在には48時間以内ならスタンプ不要という特別ルールがあるそうで勝手にそっちに分類されたのかもしれない、とはいえザルだよな

自転車旅行者の場合は手続きしてツーリストカード(FMM)というのを手に入れないといけないのだけど、これはこっちからその辺で見張っている入国審査官にお願いしないとやってくれなかった、しかも面倒くさそうにされた、ザルだわ

このツーリストカード(FMM)は出国時にも必要なので注意

持っていないとツーリストカード(FMM)をもう一度購入しなければならず代金を請求、更にペナルティとして罰金600ペソ?だかが課されるしい

メキシコの出入国管理のザルさを旅行者に押し付けられてる印象でイマイチ納得のいかない話である

なお、罰金は出国管理官と交渉すれば割引されるとか、免除されてチャラになるとかならないとかという話も聞く、やっぱザルだわ

罰金なしで出国時に出国税としてツーリストカード(FMM)を買えばいいのなら、紛失のリスクがないのだからそっちのほうが良いのですけども、その場合、ツーリストカード(FMM)の意味って何?って疑問が生まれますが

値段は事前情報だと558ペソと聞いていたが、支払ったのは717メキシコペソ

私が入国したのは2024年だったので値上がりしたのかもしれない、現金でなくクレジットカード決済だったしレシートもちゃんと貰えたので不正している様子はなかった

ビザ期間は180日間、ただしアメリカをESTA(ビザ免除プログラム)で経由してメキシコ入国する場合は90日間が滞在可能期間の上限

というインターネット情報があったけども、私はこれに当てはまったものの最大上限の180日間が発行された

上記の条件で空路入国している人は90日間発行されているようなので、陸路だとルールがまた違うのかもしない

ツーリストカード(FMM)というシステムは陸路、空路共に以前あったのが空路だけ廃止され電子?スタンプ式?だかの違う方式に変わったそうなので、陸路国境ではそのまま180日間出てるのかも

ちなみに中南米ではアメリカビザを持っていればビザ免除になる国が多いそう(米国ビザを持ってるのが信用になるんだろう)でESTAだと90日間しか出さないという理由はそこら辺が理由だろうか

荷物検査があってX線を通されたけど、しっかりと確認はされなかった

出国方法:陸路(チェトゥマル・キンタナ・ロー州 to ベリーズ)

入国時に同様、ほぼ素通りのザル審査かと思ったが、出国審査官にパスポートをちゃんとチェックされてスタンプを押された

上記したような罠があるが書類に問題なかったのであっさり終了、荷物検査もなし

注意点として、この国境は出国と入国するボーダーが少し離れている

ベリーズへ出国できるのは西の幹線道路にある出入国管理場

メキシコへ入国できるのが東にあるスブテニエンテ・ロペス(Subteniente López)の町中にある出入国管理場らしく、ちょうど他サイクリストのグループと国境上であったのだけど間違えたらしく道を引き返していた

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国の基本情報

言語・言葉・文字

スペイン語

他にもマヤ語などのローカル言語がいくつもあるらしいがコミュニケーションに使うのはスペイン語だけであった

ローカル市場で耳をすませばスペイン語以外の言葉も聞こえてくるらしいが、私のスペイン語能力の低さもあってよくわからない

ここから南のラテン・アメリカ諸国はほぼスペイン語なので勉強した方が良いだろう

宗教

キリスト教

カトリックの国、町中歩いているエホバの人たちが勧誘しているのもよく見かけた

セントロへ行くと教会があるのが特徴的

通貨・為替レート

1メキシコ・ペソ=8円くらい

観光地では米ドルも使えるそうで値段を米ドルで書いてたり、為替レートを書いてる店がありアメリカの国力の強さを感じる

時差・タイムゾーン・時間

4つのタイムゾーンあり

大部分は2つのタイムゾーン属しているのだけど、西の端っこであるバハ・カリフォルニア州と東の端っこであるキンタナ・ロー州がそれぞれ別の時間を使っていて、全て通過したなぁ

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旅行情報について

食事・飲料水

食事はメキシコという国のイメージ通りにタコス

バハ・カリフォルニア半島は高くて1つ30ペソとかしたが、本土へ行くと半額の15ペソとかそれくらいで食べれてメキシコ本来の物価を体感

他にもメキシコ風サンドイッチのトルタ、ケサディーヤ、チラキレス、ポソレ、モーレ、タマレスなど地域料理もいろいろあるらしい

ただとにかく何にでもトウモロコシを使う

東のキンタナ・ロー州は観光地だけあってやや高かったがバハほどではなかった

水道水はアメリカ、カナダと違い生では飲めなくなるので購入する必要がある

今まで無料だったところにコストを払う必要があり生活費の負担となることで、蛇口から水を直接飲めるありがたさを体感するのであった 

沸騰させれば飲めると基本的には言われるが、バハ・カリフォルニアでお世話になった家では、この辺りの水は、たしかしょっぱくて沸騰させても飲めないと言っていたので場所にもよるのかもしれない

水屋があちこちにあって安く購入、もしくはタダでくれることも多い

いくつかの家では家にフィルターがあって、それを通して水道水を飲んでいた

トイレ事情・衛生面

有料トイレが公衆トイレやガソリンスタンドによくあり5ペソくらい

人が入口にいて支払う場合もあるが、コイン式のことも多く手持ちにないと困る

不衛生な感じのトイレが多く、便座がちょくちょく無い、有料のトイレでもなかったりする

アメリカから来て、クオリティが一段下がったなという印象

てっきりメンテナンスをちゃんとしてないとか、お金がないから便座がないのかと思っていたが、盗まれるからという防犯の意味で設置してないこともあるらしい

それなら和式にしろよと思うんだけど、西洋人としてそれはなしなんだろうかなぁ

物価・価格

アメリカを抜けてだいぶ安くなる

外食などしやすくなる

ただ観光地であり僻地でもあるバハ・カリフォルニア州とバハ・カリフォルニア・スル州は物価が高い

治安

悪くないはが注意は必要

私が受けた被害はというとガソリンスタンドで野宿したとき、自転車につけたままにしていたボトルが盗まれたくらいである

麻薬カルテルがどうのという話はメキシコが有名だが、事前に想像していたよりは悪くはなかった

ただ野宿するときは24時間営業のガソリンスタンドなど、安全な場所か吟味する必要あると思う

なお私がクリアカンに滞在していたとき、7kmくらい離れたガソスタで麻薬カルテルとメキシコ警察との銃撃戦があったとかで人が死んでいた

2018年には自転車旅行していたサイクリストが二人、殺害された事件もあったそうで自転車旅行されてる方には理解していると思うがそういうことを念頭に入れて自己責任にてといった具合だろうか

宿泊事情(野宿・ホテルなど)

バハ半島では人口密度が低いので野宿しやすい

本土ではガソリンスタンドによく宿泊していた、大きめのガソリンスタンドを選んでいたけど断られることはなかった

他にRACmxというメキシコの自転車旅行者サポートグループにとても助けられた

これは上記の事件を受けてメキシコ人サイクリストたちによって創設された団体でメキシコを走行する自転車旅行に宿泊場所の提供や、自転車メンテナンスのサポートなどしてくれる

サイクリスト用カウチサーフィン「Warmshower」のメキシコ版みたいなものである

またWarmshowerよりメキシコ国内のみだけどホスト数が多く地方にも存在している

というわけでメキシコへ行くつもりのチャリダーは登録しておくのをおすすめします

Red de Apoyo Cicloviajero México – RACmx

インターネット事情(Free Wi-Fi・SIMカード・回線速度など)

Free Wi-Fiは思ったよりも見つけやすくて、あまり困らなかった

ファーストフード店、スーパーマーケット、メキシコ全土にあるデパートCoppel、セントロなどで見つけられた

ただバハ・カリフォルニアは人口密度が低いから町も少なく、結果、Free Wi-Fiも少ない

あとCFEという電波が学校など変なところで飛んでることがある

ただWi-Fiに繋いでも、インターネットに繋がってませんと表示されることがしばしばある

SIMカードはTelcelが一番、電波が良いと言われた、1ヶ月100ペソ3GBとお安い

ただMovistarは電波は劣るが1ヶ月100ペソ4GBにGoogleマップが無料で使いたい放題だそうで、そこは自転車旅行的には魅力的なところ

特徴・見どころ

風景(自然・動物・犬・植物・天気・気候など通過地域で体感した印象)

バハ半島の砂漠、サボテン

ユカタン半島のジャングル

西は乾燥しているが、東は湿っていてムワッとする

メキシコの犬はやたらと凶暴だと思う、犬にも国民性ってあるよね

メキシコ人は犬に対して優しい印象を持ったのだけど、そういう国の犬って危険じゃないですかね、タイとか

観光(印象に残った場所・見たもの)

テオティワカン遺跡

チチェン・イッツァ遺跡

テキーラ蒸留所ツアー

日曜日は無料になる博物館も多く、自転車を止めてついつい寄り道したくなる

お国柄・人柄など

陽気、親切、人との距離が違い、お酒が好き

滞在期間が長ったのもあるだろうが、アメリカにいた頃より人によく話しかけられた印象

例えば路上でやってる飲み会に誘われたり(なおメキシコでは外でアルコールを飲むのは違法らしい)

日本文化(アニメ・漫画・日本食など)

メキシコで人気

あちこちにFrikiPlazaというアニメ・漫画を扱う店を集めたビルがある、なおK-POPの店も一緒にある

中ではミクさんコスプレイヤーのアニソン大会が行われており、オタクはどこも変わらんなと懐かしき我が故郷日本を思い出しましたよ

なおFrikiとはスペイン語でオタクの意味です

SUSHIもたいそう人気なようで、日本よりもあるんじゃね?・・・っていうのは言い過ぎだけどそれくらいよく見かけた

一度食べたが、何故か醤油ではなくポン酢が出てきた

分かっているけど、う~ん違うなぁって感じ

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自転車・ツーリングについて

道路(舗装状況・交通事情・交通マナー・走行ルートなど)

Libreという下道(日本で言う国道)とAutopistaというハイウェイ(高速道路)があり、どちらも走行可能

地図にはLibreは数字のみ、Autopistaは末尾にDがついているのがそれ

Autopistaには自転車禁止の看板がたま出てるところもあったけど、警察とか料金所のスタッフの人もそれで私をみて注意してくることはなかった、メキシコ人サイクリストもみんな走れるという

というか先にも後にも出口が遠いところで、いきなりそんな看板出されても困るんですけど

出入り口に料金所はあるが自転車は無料、ただしゲートは開けてくれないので縁石に乗り上げて道路外から通る必要がある

あと地図に乗ってない地元民が勝手に作ったバイクが通る勝手道がたまにある、そういうのはGoogleマップの航空写真を見ればなんとなく察せられる

Autopistaの特徴として路肩が広いこと、運転が荒っぽいメキシコにおいて車間距離を期待できる反面、ただし車は速度を出している

メキシコ人サイクリストに聞くとAutopistaは路肩が広いから安全という人もいれば、車が速度を出すから危ないという人もいた

ガソリンスタンドやレストランがちょくちょくあるが、下道と比べて休憩できる場所は少なめ

太陽に熱されたアスファルトの上で疲れているのに、休憩できそうなガソスタは10km以上ということがあった

自転車屋

アメリカのように充実はしていないが、大きな町にはちゃんとした自転車屋がある

デカトロンもあちこちにある、ただ値段はカナダと比べて少し割高な値段設定だった

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大きなトラブル

◎人

なし
◎自転車

ウォーターボトルを盗まれた

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その他(付記しておきたいことがあれば)

なし

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まとめ感想

冬季に走行したお陰で寒かったアメリカから反転、暑い国である

しかも砂漠と熱帯雨林の二段構え

だが物価は一段下がりタコスなどメキシコ料理は美味い、親切な人は多いと旅行するのに楽しい国だった

というかメキシコ人には本当にお世話になってばかりで、6ヶ月間も滞在してメキシコという国を満喫できたのは彼らのホスピタリティのお陰である

交通状況が本土は悪いので自転車で走るという点や、治安面で人に簡単には勧めづらいけど、私は大好きな国ですよ

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