犬村小六先生のボーイ・ミーツ・ガール作品ってやっぱり良いよね、サクラコアトミカを読んだ感想

自転車にサクラコアトミカの本を積み込んで一年、読もう読もうと思ってたらいつのまにかそんなに時間が立っていた

思い返せば読む時間を作ることも出来たのだが、そこは時間の使い方が下手である私

無職で縛りがなくなった今の私を縛るものはないぜー!いぇーい!とより一層、フラフラしっぱなしになってる現在であるので時間があるとインターネットのドツボにハマってどうでもいいことに時間がに使っていたりとか、特に目的もないのになんとなくそこら辺散歩してたとかそんなのばっかりである

ただの重しになっている状況から軽量化のために処分しようかなと思うこともありましたが、なんせ犬村小六先生の作品、とある飛空士への追憶が好きな僕としては、それでもなかなか処分できなかったのですよ、好きならさっさと読めばいいのに

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感想をてきとうに簡潔に

とある飛空士への追憶やとある飛空士への恋歌に続いての犬村小六先生のボーイ・ミーツ・ガール作品である

ところで僕この本、販売してすぐ買ってたような気がしないでもないのだけもう2011年の作品なのね

アニメ化もした恋歌の最終巻が出た頃かぁ・・時間が経つのは速いな

さて、僕としては起承転結の起、ヒロインのサクラコ、主人公のナギの馴れ初めをもう少し詳しく書いても欲しかったかなぁという気がします

読み進めて行くと、それぞれの事情から惹かれ合う理由もうっすから分かる気がするのですが、起だけですとちょっと承転結への流れに僕は納得行かないかなと

悪役もあまり詳しい説明がなく超人的絶対悪としてだけて表現されているので、もうちょっと背後事情を説明して欲しい気もしますが、一巻完結作品だし、それをやるとごちゃごちゃしてちゃってシンプルにならないかな

挿絵に関しては、装丁や紙質にこだわっていたり、今までのライトノベルとは少し違う、お上品なところを目指してみたレーベルなようで、それで少し挑戦的な淡い絵師を採用されてますが、正直なんだかイマイチに感じました

文章という抽象的なものにせっかく付随する挿絵なのに、挿絵もまた抽象的な描写すぎて上手く作中の臨場感というか空気が伝わらなかったからかもしれませんね

と厳しいことを書きましたがそうシンプル、全体としてシンプルな構成なのは好感が持てます

独特な世界観を口説くなりすぎなよう説明しつつ、優良なボーイ・ミーツ・ガール作品に仕上げています

特に後半の畳み掛けとギミックにはやられたなぁ・・・さすが犬村小六先生です

長いことおもりに(自業自得)なってましたが、捨てずに読めて満足です

なお、僕が読んだのは上に書いたよう2011年刊行版です

今、調べてて知ったのですが2014年に販売された文庫本版はラストシーンが改稿されてるみたいですね、うそ?気になるなぁ?

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