さてさて、また古い作品の探訪記録です
今亡き、今敏監督の遺作になる東京ゴッドファーザーズです
タイトルからも分かる通りに、東京が舞台、新宿中央公園に住む、3人のホームレスと一人の赤ん坊に焦点を当てた作品です
舞台探訪をしていると、故人である今敏監督は、この風景を一体、どんな風に思い感じ、考えて見たのだろうかなぁ・・・少し考えてしまいます
今回、作品を見て、すぐに分かった所だけ、探訪してきましたが、恐らく、まだまだ実在する舞台があるような気がします
しかし、この作品の公開が2003年と、記事執筆時で既に13年前であり、失われてしまっている風景も多いことが予測できます
ネットを漁っても、今作品の舞台について、詳細に書かれている記事は見つかりませんし、このような状況の中で、実在するか、まだしているかどうか分からない背景を探すのはなかなか厳しいですね
東京・新宿へ舞台探訪!
新宿中央公園
東京ゴッドファーザーズの主人公である、3人のホームレスが住む公園
東京都民の方なら、お分かりでしょうが作中同様にホームレスが多い公園として有名ですね
新宿中央公園は東京ゴッドファーザーズの物語序盤で出てくる舞台ですね
都庁を下から見上げる図
作中だと、スクロールして、二画面ぶち抜いています
今回、このカットを見つけたかったんですよね?
主人公らホームレスの家(というかダンボールハウス、ホームレスなので)
作中のカットだと都庁の下にある構図だったかと思うのですが、ちょっと嘘が入ってましたね
都庁の真下の位置にはたしかにあるのですけど、この向きで風景を切り取るとなると都庁が左端の方に来てしまいます
なので作中のように綺麗に都庁の下にダンボールハウスがあるといった風景にはならないです
公園北側から都庁を見上げる図
公園南側の砂場にあるクジラ
作中だとクジラだけですが今だとクジラの前にもう一つ別な像が置かれています
そのため作中のようなカットを撮るのは無理でした
13年の移り変わりで変わった部分でしょうか?
新宿中央公園の正面入口
この撮影時、到着したときは昼間の公園をふらふらしている浮浪者さんたちをよく見かけましたが
そういえば、ダンボールハウスらしきものは、公園内にあんまりなかったかも
どっちかというと、ビル街の方・・・、都庁の下とか、橋の下とか雨風凌げそうところでよく見かけました
もしかしたら、公園の方は掃除されてしまい、住処を今は移してしまっているのかもしれませんね
赤子が捨てられてたゴミ捨て場は探してみましたが見つけられませんでした、もっとよく探せばあるのかしら?
この辺りのビル街の風景はあんまり変わってなさそうですね
公園も潰されて消えるならともかく、風景がそう大きく変わるもんじゃないなと思いました
ちなみにライアーソフトの「Forest」やインレソフトの「僕はキミだけを見つめる」というゲームも新宿を舞台にした作品で新宿中央公園が出てきますが浮浪者の住処になっています
新宿中央公園は他にもホワイト・アルバム2でも出てきてイベントがありましたが、こっちだとホームレスは出てきてなかったかと思いますけど、ここってあんまりロマンチックな場所ではないでしょね
ホームレスの人たちには悪いですが、どっちかっていうと東京の雑多で薄汚い方のイメージが僕にはあるかな
ちょうどお花見シーズンだったので僕が行ったときは出店も出て結構賑わってはいましたけどね
港区
東京タワー
適当に撮ったカット
意外と、東京タワーから近い位置でも、ビルに遮られて見えない場所が多かったりします
東京タワーは東京ゴッドファーザーズのキービジュアルとしてパッケージとかにも使われてますしスカイツリーが新しく出来たと言ってもやっぱり東京を象徴する建物ですよね
エンディングではエンディングテーマ、NO.9が流れる中で踊る東京タワーはパプリカや妄想代理人みたいな静かな狂気があって今敏らしくて大好きです
赤羽橋駅
東京タワー周辺で、ゴタゴタ揉めてごとを起こしているときの、ワンカット
中央区
勝鬨橋
ホントは反対方向なんですけどね
昔、撮った写真の使い回しです
写真を手がかりにして辿り着いた家というのは、お台場あたりの埋立地、埠頭にあるのかと推測するのですが(あの当たり、高層マンションが多いし、勝鬨橋渡ってる)、あそこまで行くのには新宿からなら電車を使えば一時間しないので徒歩でも一日で着く距離のように思うのですが、作中だとえらい時間掛かってるなと思いました
聖地巡礼マップ【地図】
2016年4月11日:地図公開、新宿(新宿中央公園)、港区(東京タワー)、中央区(勝鬨橋)追加
コメント